29 歳の春、いつものようにワンルームマンションのベッドの上で目覚めた私は白い天井を見つめていました…一体あとどのくらいこの天井を一人で見ながら過ごすのだろう?
これが私が結婚を意識し始めたきっかけでした。

会社とマンションとの往復の毎日。自分を着飾って出かけることもあるけど帰るのはいつも電気の消えた真っ暗な部屋。
誰も待っていてくれる人はいない。
10 年後も同じ部屋にいる四十路前の私…あまりの不安感に胸がぎゅっとしたのを覚えています。
夫との出会いは突然でした。私は関東方面への出張の帰りあわてて新幹線に乗り込み空いている席に滑りこみました。
…とそのとき手にしていたお茶を奥の席に座っていた男性のひざのあたりに派手に落としてしまったのです。「しまったっ・・」
そう、この人がその後私が将来を共にすることになる人だったのです。
「怖そうな人。」これが第一印象でした。私は一生懸命謝りました。
でも彼は優しく笑いながら「大丈夫、大丈夫」といって床にこぼれたお茶まで拭いてくれたのです。
彼の人柄を全て把握した瞬間でした。
大変な事をしたにもかかわらず警戒心の取れた私は(何か予感も働いたのか)自然に夫と会話を交わしていました。
別れ際、今日初めて会った人なのに何となく別れが惜しい感じ。
「何のお仕事されてるんですか」と聞くと夫は名刺を差し出してくれました。私も自分の名刺を渡しメールアドレスの交換。
それから夫とのメール交換が始まり、すぐに交際が始まって出会いから 1 年半でめでたくゴールインとなったのです。
夫との結婚で得たもの…それはあまりにも多く、言葉で表現することはむずかし事です。
29 歳の頃には想像も出来なかった事ですが私は結婚から 2 年目で母親になる事が出来ました。
夫婦になり、そして母になり、家族になる。これが結婚。
親元を離れて結婚するまで一人で過ごしてきた私に家族が出来たのです。
今子供は私と夫、優しい祖父・祖母に囲まれてすくすくと育っています。
暖かい愛情に囲まれて子供は情緒が安定し、また自分以外の人や動物にもいたわりや愛情を向けてくれるようになってきました。
こんな子供の成長を見守っていくことが人間として、母としての幸せを感じるひと時ですね。
夜になると明るい笑い声が響く私の理想としていた家庭があります。もちろん時には夫と喧嘩もするけどお互い眠れば忘れる性格。
翌日まで持ち越すことはありません。
心に溜めておかず多少喧嘩になっても口に出してぶつかり合える関係でないと夫婦は長続きしませんね。
もちろん相手の事を思いやる気持を持ってぶつかりあうことが大切。
私も含め女性はどうしても自分本位になりがちです。
そういう自分に気付いたらほんの少しでも旦那さまに思いやりをかけるととても喜びますよ。(お疲れ様とかいつもありがとうとかそんな一言で男はやる気を出すものです(笑)

今の私の一番の幸せは夫と夫にそっくりな子供が一緒に横になっている寝顔を見る事です。そして私も加わって川の字になって眠りにつく事。
今見上げる天井は 10 年後も 20 年後も変わらないで欲しいと思っています。
昔はこの私でも世間では「キャリア」と呼ばれていました。キャリアな私も好きですが、「そんな輝いている君が好きだよ」と言ってくれた人の為に母として、妻としての「キャリア」を積むことが今の私のかけがえのない幸せです。
今、私は毎日会員様のお見合いを一組でも多く・・そしてご成婚者様を一組でも多く・・と日々業務に励んでいます。
ご相談にいらっしゃる方のお話を聞いていると 5 年前の私を見ているようです。

そんな皆さんに私からの贈る言葉は・・・「次は貴方の番よ。幸せは自分でつかんでね」
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